アメリカでの研究生活が始まってちょうど3年たった。
当初はこれくらいで日本に帰るのかな、と思っていた。けど、日米を含め、昨今の激化した競争という厳しい現実を目の当たりにして、国を問わず細々とでも良いから、とにかくやりたい研究ができる「研究力」をつけんといかんなぁと思う今日この頃。(というか、早く論文を出さんと話にならんけど。。。)
それにしても、この3年間、とにかく多くのことを学んだ。サイエンスのことは、ホント大学院生レベルのことから学んだ、学んでいる。
日本で持っていたアメリカのイメージも、よりリアルなイメージに変わっている。日本とアメリカを、実体験を通して比べられるようになったからか、日米それぞれの良い点、悪い点が、前よりわかるようになった気がする。これはサイエンス云々を抜きにしても、大きな収穫である。
仕事と生活それぞれにおける階層性
多様性に対するキャパ
日米の大きな違いの代表例か。
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ちなみに、自分は英語が全然できない状態で来た。自慢ではないが、ホントにできなかった。(なので今も苦労している)
思うに、英語はできなくても、来れば何とかなるもんである。だから、もしも日本でこのブログを読んでいて、海外を考えている学部、大学院生、ポスドクの人がもしもおられたら、英語のことだけで躊躇する必要は全くない。
とにかく来たら何とかなる(なっている)。
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さて、3年後どうなるか?
そんなことは知らん。
けど、3年前も「どうなるかわからん」と思って来て、なんとかなっているから、これから3年後もきっと何とかなっているであろう。というか、どうせヒトの予測能力なんてたかがしれてるし、悲観的に考えるよりは、楽観的に考えるというオプションを選択した方が良い。
3年後こうありたい、というイメージはあるから、できない理由を考えて時間を浪費するより、できる理由をしっかり考える努力をしたい。ただ、それだけである。
石の上にも三年
三年間努力すれば、何か変わる。
きっと。
5/24/2008
3年
posted by Shuzo time 07:18
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4 comments:
僕もNashvilleに来てもうすぐ2カ月が経とうとしています。英語の方は、渡米前にちゃんと勉強していようとしていまいと、どうせ聞き取れないということがよく分かりました。でもどうにかなるということも分かりました。反面、聞き取れないままでも済んでしまうので、自発的に英語の勉強を続けないといつまでたってもできないままだ、ということも分かりました。
サイエンスの方の勉強もかなり自発的に頑張らないといけないですね。油断しているとつい遊び過ぎてしまいそうです。
0次郎さん、まいどっす。
Nashvilleエンジョイしてるようですね。
> 自発的に英語の勉強を続けないといつまでたってもできないままだ、ということも分かりました。
偉いです。私も0次郎さんのごとく、「書く」方の練習をせねばと思ってます。3年目を節に、英語ブログもこっそりやろうかと本気で考えてます。
> サイエンスの方の勉強もかなり自発的に頑張らないといけないですね。
ということは、優秀な人たちに刺激を受けたので?サイエンスの勉強は、どこにいようが頑張らないといけないですな。
そうそう、もしこの返信コメント見たら、メールでもくださいな。夏に突入したことだし、「例の企画」を具体的に検討しても良いかも?
英語ブログの方は、実は岡崎の英語担当のLindaに月3,000円払って校閲してもらっていました。今は素ですが、それぐらいしないと自分の書いた英語が合っているのかどうかすら分からなかったですからね。
サイエンス勉強の最大の見本は今のところShuzoさんです。自分は読むのも聞くのも苦手なのでなかなかはかどりませんが、今はボスのJon H.Kaas氏編集の「Evolution of Nervous Systems」全4巻を読んで勉強しています。著者のほとんどが身近な人たちなので、読んだ感想などがすぐに話せて良いです。これは日本では無理でしたね。
「例の企画」ぜひお願いしたいです。ちょうど今日ClevelandのDr.Hから、7月12日のIndians vs. Rays戦のお誘いがあったところですが、N.Y.にも行ってみたいです。
どもども。
> サイエンス勉強の最大の見本は今のところShuzoさんです。
その程度のお世辞では、ビールおごられへんな(笑)
とにかく、ラボにいるであろうもっともっと優秀な人たちを見本にしてください。
> 「例の企画」ぜひお願いしたいです。
了解です。
*こういうプライベートモード炸裂なコメント欄大好きです。
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