最近、心を動かされたことについて。
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Randy PauschのThe Last Lectureを読み終わった。夢に向かって、如何に効率よく、努力を続けるか、そして、如何に家族は大きな存在か、レクチャーでは語られなかったことも詳しく書かれていて多くを学んだ。(お薦めの一冊です)
その本は、「最後の講義」へ至るまでのエピソードで始まり、その「最後の講義」であるReally Achieving Your Childhood Dreamsの内容を中心に、その後に行われたTime Managementというレクチャーの題材を交えながら構成されている。そして、最後の三節では、如何に家族は大切な存在か心底考え直させられた。
彼が膵癌にならなければ、彼の存在すら知らないまま自分は死んだのかもしれない。そう思うと複雑ではある。けど、彼のレクチャーを(ウェブを通して)聴いた大勢のうちの一人として、これから生きていけるのは、ラッキー以外の何ものでもない。
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と、Randy Pauschさんに家族の大切さを教わった肝心な時に、その家族がいない。。。
なんてダメなオレ。。。
9月上旬まで、家族は夏休みで一時(たぶん)帰国している。
ということで、暇な週末。
そこで、The Dark Nightを観に行った。
(以下、ノー・ネタバレなのでご安心を。。。)
純粋に面白かった。
期待して観に行って、期待は裏切られなかった。大人も(が?)十分楽しめるように創ってあった。数十秒後、数分先を予測できないあの不安感、リアルワールドでは決して起こって欲しくない感覚を味わえた。(数ヶ月、数年先を予測できない不安感には、もう慣れたけど。。。)
Joker役の故Heath Ledgerは、The Imaginarium of Doctor Parnassusという映画にも出演するそうで、そちらにも期待。
ちなみに、アメリカの劇場で映画を観たのはこれが初めてだったりもする。
バットマンなら英語が少々わからなくても良いかと思って行ったが、甘かった。。。バットマンのあのドスのきいた声のヒアリングが一番きつかった。あの手の声用フィルターは自分の脳にない。そもそもあんな声で話す人が周りにおらん。。。
確かに、字幕に頼るとつい映像を見落としてしまう傾向がある。だから、字幕なしで観ると俳優の細かい表情なども観れる。だから良い。
が、一部意味をとれない、しかもドス声の主役が何を言っているかわからないのは致命的。(幸い、路頭に迷うことはなかったですが。。。)
3年もアメリカにいてこれか、と思うと情けなるけど、来た当初よりはましと思って、これからも精進するしかないな。。。
Randy Pauschさんも、とにかく「待て」と言っていたし。(work hardとも言っていたな。。。)
今日持った夢: 映画を字幕なしで完璧にフォローする。
ちなみに、アメリカと日本の映画館の違いについて。
映画館そのものは日本と全く同じ(違いようがないか?)。岡崎にいた頃、コロナワールドまで観に行ってたけど、ちょうどそんな感じ。
チケットは前日にネットで買って、プリントアウトして行った。もちろん、シネコン内でも買える。シアターの席は背もたれが少しだけリクライニング式になっていて、なかなか快適だった。意外にも一番目の観客だったので、最も良い席でふんぞり返って観れた。(ラッキー!)
違うと思ったことは2点。
第一に料金。日曜日の昼で、マチネ価格の8ドルくらいで観れた。コストパフォーマンス高。通常料金でも日本より安い。
第二にオーディエンス。彼らの感覚は一生理解できないだろうことを痛感した。
二つ驚いた。(いまさらではあるが)
第一に携帯電話に対する応答。
携帯を切り忘れたりするのはわからないでもない。が、かかってきた電話に出るその感覚が理解できない。電話に出て、小声で話しながらシアターを出て、すぐ戻ってくる人がいた。確かに学会会場などでも見かける風景ではある。彼らはそこまでしてリアルワールドにつながっていたいらしい。
第二に、ブラックなネタ。
ここでは日本人の感覚では笑わんだろうというところで、多くの人が声を上げて笑っていた。確かに製作者のネタというのはわかるけど、絶対に笑えない。彼らにあわせて鼻で笑ってしまった自分がにくい。。。
とにかく、ブラックジョークに限らず、何かが起こるたびに一喜一憂するリアクションが大げさだ、ということが改めてわかって、感動(?)した。
8/17/2008
最近の感動
posted by Shuzo time 19:55
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2 comments:
Shuzoさんへ
>如何に家族は大きな存在か
は本当ですね。最後に自分を支えてくれるのは“家族”。でも、一方で“家族”が崩壊してきているのも事実。
神父さんが、
「健やかな時も、病める時も……」
って、本当ですね。健やかな時は、あまり問題になりませんが、問題は“病める時”ですね。伴侶が、病やその他で、人生の“苦境”に立った時、相方として、心から支える気持ちがあるかですね。
最近の夫婦は“結婚の時の誓”などどこ吹く風。伴侶が困ったら、支えるどころか、『責めて』、果ては逃げ出す相方が増えていますよね。こう言うのって、普段からウスウスは感づいていますけど、本当に“苦境に立たされた”時、“相方の状態を理解しようとするどころか、自分の事しか考えない”伴侶が増えています。
はっきり言えば、こんなの“夫婦では無い”ですね。或いは、所詮“夫婦”なんて“赤の他人”って事ですね。
だから、『苦境に陥った時』、本当の意味で、物心両面で支えてくれる伴侶に恵まれた人は、幸せ者だと思います。
外国の人々の“感情のツボ”って、本当に違いますよね。
「普通ここは笑わないだろう」
って所で、大笑いしていたり、その反対に、おかしいと感じる所では無反応だったり。
まあ、情緒って理屈ではないですから、でも、皆が大笑いしている時に、無反応でいたり、皆が静まり返っている時に笑ったりしたら、その場に居づらいことは確かですね。
笑いのツボが協調しているのは、『Mr.Been』位かな~。
The Dark Nightってバットマン映画なんでしょう。日本でもTVでCMしていますけど。バットマン映画って、独特の映像世界ですね。日本人のわたしから見るとかなり“Mad"です。“AI"の街のシーンも同じようなニュアンスが漂っていたような気がしますが、バットマンはアレをもっとデフォルメしたキツイ(と言うか“独特”(?)な)感じがします。“The Dark Night”は観ていないので、何ともいえませんけど。
こんにちは、阿瀬王さん。
あるべき夫婦の話、耳が痛いです。。。
私も含め、この数年以内に結婚した人は大抵、結婚式の「証拠」を映像として残しているでしょうから、定期的に二人で見て、自戒する必要がありそうですね。。。
それはともかく、バットマン。
The Dark Nightはホントに良い仕上がりになってます。安っぽいヒーロー映画とは一味も二味も違って、いろんな点で楽しめます。バットマンというより、悪役Jokerの映画と言っても良いかもしれないです。タイタニックの次に収益を上げているというのもうなづけます。
阿瀬王さんもぜひどうぞ。
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